ゆめみどり学生指揮者論(仮)

中2~大4 学生指揮8年分の備忘録

どんな学生指揮者でもプロの指揮者に勝つことができる話

日本全国といわず、世界中の「学生指揮者」は、必ず、目の前にいる顧問の先生だけでなく、世界中のどんなプロの指揮者にも勝てる要素を1つはもっています。

 

というのが、持論です。

 

学生指揮者というと、指揮者としては完全に未熟者であり、技術面でプロの指揮者に勝てるなんてことは到底ありえません。だって相手プロだもん。

ですから、当然、彼らを相手取って技術で勝負を仕掛けるなんてことはしません。

しかしながら勝てる「部分」はあるんです。ただ、個人的にはそれを活かしている学生指揮者ってどれくらいいるんだろうっていう疑問があるのと、やっぱりせっかく勝てるんだから一生に一回くらい、プロの指揮者に勝ってみてもいいじゃんって思うわけですよ。

 

結論から言いましょう。

 

 

年齢です。

 

 

***

 

さてこの「年齢」という要素がいかに重要であるかを語らねばなりません。

 

この勝てるチャンスが使えるのは主にポップスを演奏している時です。
クラシックは稀にあるかなって言うくらいな印象です。

 

 

ではここで、世界の名だたるプロの指揮者と、その辺の学生指揮者が、同じポップスの吹奏楽アレンジを、同じプロのバンド相手に指揮を行ったとしましょう。

 

ここでは、ようこそジャパリパークへ吹奏楽アレンジなんかをやったことにしてみましょうか。

 


WSJ-17-015 ようこそジャパリパークへ/どうぶつビスケッツ×PPP(吹奏楽J-POP)

 


TVアニメ『けものフレンズ』主題歌「ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP」

 

プロの指揮者は、プロのバンドを完璧に仕上げ、最高の指揮で観客をもてなします。
その類まれなる才能と技術、そしてバンドを率いる力をもって、最高の演奏を披露してくれることでしょう……多分。

では一方学生指揮者はというと、自分の持てる精一杯の力と技術で指揮を振ろうとしますが、音楽的素養と指揮技術ではプロの指揮者の足元にも及びません。

つまるところ、音楽技術で勝負しても絶対に勝ち目がありません。

……が、

それ以外の部分では勝てるのです。そう、年齢という武器を行使しましょう。

 

やり方は色々あります。
例えば、フレンズのコスプレをして指揮をするなんてのは、学生指揮者にしかできない事です。
流石にプロのおっさんがフレンズコスをして振るのは中々イタいものがある……というのは想像に難くないでしょう。

 

他には、指揮中に踊ってみるのはどうでしょう。

どうせドラムにテンポの主導権を持っていかれてしまうポップス学生指揮です。ならばいっそ、テンポにこちらからノリに行ってしまいましょう。
学生指揮者の体力があれば全曲踊っても平気でしょう!おじさんには辛い!

 

真面目な話として、指揮で踊るというのは結構有効で、何よりすごく楽しそうに見せることが出来ます。(実際踊ってて楽しいし)
楽しく演奏したい、楽しく振りたいって言う指揮者は多いと思います。

なら踊っちゃおう。

 

***

 

これはあくまで持論ですが、

 

例えばこのジャパリパークをやるのであれば、「うー がおー!」のところで行儀良く振る学生指揮者は学生指揮者失格です。その部分はプロの方がキレイに振ることが出来ます。

学生指揮者なら、「うー がおー!」のポーズをしましょう。

 

サビ前「ワン ツー スリー」で行儀よく振る学生指揮者も学生指揮者失格です。その部分はプロの方が(ry

学生指揮者なら、腰に左手を当ててもう右手でワンツースリーを出しましょう。

そうです。振付通りに踊りましょう。

 

もしあなたが学生なのであればぜひ想像してみてください。

あなたの学校の学生指揮者と、顧問の先生(もしくは外部講師の先生)の指揮で、うーがおー!のポーズやワンツースリーの振付けをやっている姿を……

 

 

***

 

 

学生バンドの演奏で、演奏中に立ったり踊ったり、コスプレしたり劇をしたり……という演出を組んで担当するのは、「楽器プレーヤー」であることが多いような気がします。
そして、プロがやれないような演出を、学生だからこそ!と言って全力で仕込んで頑張るなんてのは割とよくある話なんじゃないでしょうか――

というのは自分の印象でしかないのですが……

 

ですがそれを、指揮者がやってダメなことは全くありません。
むしろ、年を取ると出来なくなります。
純粋にイタい。
なにより体が追いつかない。

 

そうです。

プロの指揮者にはできない事を、学生指揮者なら出来るのです。

これをやらない手は無いでしょう。

 

……が、意外とそれをやってない学生指揮者は多い印象があります。

 

ただの指揮者では、顧問の先生やプロみたいに振るなんてことはできなくて当然なのですから、それではあんまり面白くありません。

ならば積極的に勝てる要素を使って行った方が、学生指揮者をやっていても面白味があると思うんですが、どうでしょうか?

っていうか、学生指揮者のうちにしかできないんですし、やってみたくないですか?

 

 

***

 

 

せっかくの学生指揮という立場なのです。

せっかくの年齢なのです。

 

先生より見にくいとか指揮が下手とか言われるのは当然です。

でも、先生にもプロにも勝てる部分があるのです。

 

せっかくだから、勝っちゃいませんか?

 

 

 

 

どんな学生指揮者でも、プロの指揮者に勝つことが出来る要素がある。

自分が振って来てたどり着いた結論の一つです。

 

 

 

 

ゆめみどり